ビジネスモデルを組み合わせる?マッチングモデルと何を合わせよう?
今回の取り上げる企業はマイファーム!
※古い記事から引っ張ってきているので、現在の状況とはことなります。
農業ベンチャーのマイファームは遊休農地や農園の所有者と
就農希望の個人・法人を結ぶマッチング事業を行っている会社だ。
各地で増加する遊休農地の有効活用につなげている。
流れとしては、
インターネットで土地の登録・検索ができる専用サイトで、
手入れが行き届いていない遊休農地とすぐに耕作できる農園を所有者が登録。
利用を希望する側がサイトを検索し、マイファームを通じて所有者へ連絡を
取るといったものだ。
登録料は遊休地が無料で、農園は有料。
就農希望者に料金はかからない仕組みになっている。
マイファームは全国の遊休農地を借り受けて耕し、
小分けの菜園として個人に貸し出す事業を手がけている。
マッチングモデルといえば、すぐに思いつくのが不動産仲介である。
例えば、アパートの大家、仲介者、ユーザーの構図で、仲介者がアパートを登録、
ユーザーは仲介者から希望条件のアパートを紹介してもらう。
この際ユーザーは仲介者に対しては利用料は払わない代わりに、
大家に家賃を支払い、大家は仲介者にお金を支払うことになる。
話を戻そう。
地主目線から見ると、農園の登録は有料、遊休地は無料とある。
つまり、土地の状態によって料金が変わるのである。
ユーザーから見ると、就労希望者には料金が掛からないとある。
通常の借用などには利用料が掛かると言うことが推察できる。
上記のことから、地主からもユーザーからも収入を得ることが出来る
マッチングモデルである。
これにより、柔軟なプラン(商品)作ることができると考えられる。
1つの事業だけを考えると、ここで終わってしますが、
ここからがビジネスモデルの面白いところ!
ビジネスモデルというのは、業種を超えて利用可能であり、
基本モデルを組み合わせることでより強固なビジネスになります。
マッチングビジネスに違うビジネスモデルを足すことで、
新たな事業が生まれます。
例えば、土地以外に農機具も貸し出そう!
ついでに農業教室も開催して、受講料収入も!
これらをパッケージ商品として販売する。
収入 = 土地レンタル+農機具レンタル+受講料
これは複数の商品をまとめて販売する典型的な「合計モデル」です。
農機具もメンテナンスが必要ですよね...
素人ではなかなか難しい...では、月に一回メンテナンスを行います!
年間契約で、月々○千円になります。
これは定期的に収入を得る、「継続モデル」です。
さらに、しばらくすると農業指導のノウハウが蓄積されてきます。
雑誌を作って、農業をアピールしよう!さらに広告のページを作ろう!
広告1ページ○○万円です。
これで「広告モデル」の出来上がりです。
このように複数のモデルを組み合わせることで他社が模倣し難くなるため、
参入障壁を作ると共に、収入源も複数できることで事業が安定します。
マイファームさんの場合、利用されていない土地の活用や管理しきれない農地を
引き受けるなど社会貢献も同時に行うことでCSR活動も推進していることになります。
マスコミとしても取り上げ易いビジネスです。
複数のモデルを組み合わせている企業を分析するのが
ビジネスモデル学習の楽しいところです。