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大手製造メーカー勤務。普段気になったこと、ビジネスモデル考察、本の感想などについて書いていきます。

【祝】はてなブログ運営元「株式会社はてな」がマザーズ上場へ【ビジネスモデル考察】

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はてなブログの運営元である「株式会社はてな」がマザーズへ上場することになった。
最近ブログを開設した私としてもうれしい出来事ではあります。

 

jp.techcrunch.com

 

さて、ここでふと思ったのですが株式会社はてなは普段何をしてお金を稼いでいるのでしょうか。はてなブログはてなブックマークの広告?いやいや実はもっと隠れた事業があるのか?!と不思議に思った為、簡単に調査してみた。

 

まず、株式会社はてなとは何なのか、「会社情報」を見てみよう

会社概要

会社名  株式会社はてな
所在地  京都オフィス(本社)住所省略
     東京オフィス(本店)住所省略

設立   2001年7月

資本金  74,170,000円(7,417万円)

役員   省略

事業内容 【インターネット関連事業
      UGCサービス事業(コンテンツプラットフォームサービス・コンテンツマーケティングサービス・テクノロジーソリューションサービス)
     【関東総合通信局
      一般第二種電気通信事業者(届出番号:A-16-7740)

 

となっている。


まず気になるのが本社と本店である。京都は本社で東京は本店・・・何が違うんだ!
どうやらこれは京都の本社は開発拠点、東京の本店は営業拠点ということらしい。元々起業したときは京都でスタートを切り、その後東京へ移転。そして開発のみ京都へ移転ということで元の位置に戻ったという形だ。確かにIT事業において開発場所はどこでも関係ないため、東京を離れる企業も最近では珍しくないがはてなは2008年に移転している。

 

続いて、「事業内容」
インターネット関連事業。まぁこれはよくわかる。
UGCサービス事業?なにやら聞き覚えないないワードですね。

 

UGC 【 User-Generated Contents 】

UGCとは、Webサイトの利用者(ユーザ)によって制作・生成されたコンテンツ。電子掲示板(BBS)やブログ、プロフ、WikiSNSソーシャルブックマーク、動画投稿サイト、写真共有サイト、イラスト投稿サイトなどに書き込まれたり投稿されたコンテンツの総称。ユーザが作成したコンテンツを主とするWebサイトをUGM(User-Generated Media)あるいはCGM(Consumer-Generated Media)という。

引用:IT用語辞典 e-Words : http://e-words.jp/w/UGC.html

 

なるほどー、こんな総称があったのですね。知りませんでした、勉強不足ですね。

 

さらに括弧付けで、以下3点
①コンテンツプラットフォームサービス
②コンテンツマーケティングサービス
③テクノロジーソリューションサービス

 

①のコンテンツプラットフォームサービスはいわいるBtoCのサービス、②・③はBtoB向けのサービスを主に指していると考えられます。
①コンテンツプラットフォームは「情報の場」という意味なので、本はてなブログもこれに含まれるでしょう。
②コンテンツマーケティングは「情報のマーケティング」なので、情報を広めたり、伝えたりするサービスを提供していると考えられます。つまり企業や商品の広告を出しますと考えればよいと思います。
③テクノロジーソリューションサービスは技術解決なのでIT技術を使って問題を解決するサービスを行っていると考えれます。

とまぁ、推測を立てたところではてなのホームページをよくみると詳しくサービス内容が記載されていました。

 

大体、予想通りでした。以下がはてなのホームページに載っていたもの。

 

 

①コンテンツプラットフォームサービス

 はてなブログ
 はてなブックマーク
 B!KUMA
 はてなニュース
 人力検索はてな
 はてなキーワード
 はてなスペース
 はてなハイク
 はてなアンテナ
 はてなフォトライフ
 はてなグループ

 

 


正直、半分くらいしか知らないサービスでした。
いろいろ作ったけどウケなかったとか・・・?わかりませんが。しかしながらほぼ無料で各サービスを提供してくださってるのは一般ユーザーとして大変うれしい限りです。
ブログもプロにして少しくらい貢献してもいいかもと思ったくらいです。

 

②コンテンツマーケティングサービス
 はてなブログMedia
 はてなブックマークネイティブ広告


はてなブログMediaは「オウンドメディア構築・運営に特化したCMSを提供しています」とのこと。

まずオウンドメディア??CMS??とは何でしょうか…わたくし製造業界おり、IT業界の用語はよくわからないのです...

 

オウンドメディアとは

innova-jp.com

 

CMSとは

コンテンツマネジメントシステムの略で、CMSとは、Webコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト情報などを一元的に保存・管理し、サイトを構築したり編集したりするソフトウェアのこと。広義には、(Webサイトに限らず)デジタルコンテンツの管理を行うシステムの総称。

引用  IT用語辞典 e-Words : http://e-words.jp/w/CMS.html

 

うん、大体わかった。自社サイトを簡単に作るシステムを提供しますということでしょう。これは完全にBtoBの事業ですね。
システム売る「物販モデル」と日々管理・メンテして月・年単位で収入を得る、「継続モデル」の組み合わせと推測します。

 


続いて、「はてなブックマークネイティブ広告」です。

ネイティブ広告は簡単にいうと自然な広告を意味しているらしいです。
はてなブックマークはてなブログに自然な形で広告入れ込むというサービス。

我々にブログを書いてもらって、場所を作り、そこを広告掲示場所として売る事業のようです。コンテンツプラットフォームが巨大であればあるほど真価を発揮する事業ですね。主な収入源はおそらくここではないかと私は考えています。
これは普通に「広告モデル」ですね。コンテンツプラットフォームは無料で提供して一部上位版が有料なので、「フリーミレニアムモデル」だと考えることができます。合わせることで相乗効果を得ているようです。

 

 

 

③テクノロジーソリューションサービス
 ビックデータサービス
 受託サービス


ビックデータサービスはSaaS型サーバー監視サービス『Mackerel』というものを提供しています。簡単にいうとサーバーもソフトも用意してビックデータ分析サービスを提供しますというもの。これもBtoBの事業。このサービスは物販を伴わないので「継続モデル」でしょう。

 

SaaSとは

d.hatena.ne.jp

 

 

受託サービスとは文字通り、開発や運営をお願いされて行うもの。
任天堂株式会社の家庭用ゲーム機「Wii U」に内蔵されているネットワークサービス「Miiverse」の開発を、開発している。これはWiiUユーザーとしては驚くべき事実である。あのサービスをはてなが開発したとは・・・身近に関係しているものですね。
しかしながら受託サービスはそんなに数は無いかもしれないですね。事例として掲載されているのもMiiverse含めて2件のみ。

 


ここまではてな事業・サービス内容を一通り見てきました。
主にコンテンツプラットフォームを開発して、広告で収入を得て、身に付いたIT開発技術を生かしてBtoBでシステムの販売・運営やサービスの提供などを行っている会社のようです。

 

 

株式会社はてなはどのような企業なのかを知るにはミッションを見るとよくわかります。

「知る」「つながる」「表現する」で新しい体験を提供し、人の生活を豊かにする
 


これがはてなのミッションです。最終目標は人の生活を豊かにする、すばらしいですね。自分の人生、周りの人の人生を少しでも良くする為に私も頑張りたいと思います。