ビジネスモデルを学ぶならこの1冊! 異業種に学ぶビジネスモデル【読書】
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異業種に学ぶビジネスモデル
タイトルの通り、異業種のビジネスモデルを転用してまったく違う業種で活用した事例を載せている。コマツ、星野リゾート、ブリジストンなど有名企業のビジネスモデル事例が紹介されています。
<目次>
第1章 ビジネスモデル構築の方法
第2章 イノベーションを異業種に学ぶ
第3章 異業種のビジネスモデルを見る視点
第4章 ビジネスモデル変革の課題
本書はビジネスモデルを「知る」→「抽出する」→「応用する」というステップを取りながら、異業種にヒントがあるビジネスモデルについて考えて行くというスタイルをとっている。
よって様々な事例を元に、どのようなモデルなのかを抽出・抽象化することで他の業種にどう応用していくかを知ることができる。
具体的な企業として、アスクルから始まり、不動産のスター・マイカ、楽天バスサービス、素材の日本ゴア、スルガ銀行、コマツ、星野リゾート、ブリジストン、ベネッセ、フランスベッド、ハウスウェディングのテイクアンドギヴ・ニーズ、エルメット エーザイ、ライクラ、ガリバー、レンタカーのトランスファーカー、IBM、レンタル工具のヒルティ、アシックス、QBハウス、サウスウエスト航空、カーブス、西松屋、ソニー損保、リブセンス、電通、WOWOW、セブン銀行、チャーズル・シュワブ、IMSヘルス、ブックオフ、劇団四季、スタジオアリス、ヤマハ、スーパーホテル、ジー・プラン、FC東京、オフィスグリコ、フェイスブック、アマゾン、スカイプ、エバーノート、リクルート、エアドゥ、アップルの事例が大なり小なり紹介されている。
序盤は企業の紹介から始まり、どのような成り立ちで、どう遷移していったのか。同業種と何が違うかなど、企業を中心とした解説が行われる。
中盤も企業紹介だか、比較的簡単にどのようなビジネスモデルかを解説し、ケースの教訓と異業種への移植について解説されている。
後半はビジネスモデルを中心にどのような企業があり、同業と比べなにが違うかを解説している。
このような様々な視点からビジネスモデルを紹介しているためビジネスモデルとは何か、どのような企業があるかを知るには非常に分かりやすい1冊である。
例えば、ヒルティについて簡単に説明する。
ヒルティは元々、建築用の工具を販売する会社だった。
ある日、社長は建築用工具は1つでも故障すると工事が1日ストップしてしまうほど重要である反面、メンテナンスが疎かになっている事実を発見する。
そこでリース料を払えば、いつでもメンテナンスされた工具一式を利用できるようにしたのである。売り切りで終わっていたビジネスをリース契約にすることで高い利益率を出せるようになったのである。
ヒルティのケースでは、ドリルを売ることからドリルの作る穴を売ることに成功した事例である。
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上記のケースのように「定義付け」ひとつで売るものが大きく変化することが多々ある。楽天バスサービスでは、単なる移動手段から移動するホテルと定義付けを変えたのも同様の事例である。
ビジネスモデル視点では、バンドリング/アンバンドリングやジレッドモデル、フリーミアムなどのビジネスモデルをどのように活用しているか事例を交えながら解説している。なんとなく知ってはいる有名なモデルを中心に解説しているため、親近感もあり読みやすい。IT業界のクラウドサービスやSNSについても解説しているため何気なく使っているSNSについても考えさせられる。
これからビジネスをはじめる人も自社のビジネス拡大を考える人も1回は読んでおきたい1冊です。
<同じ著者の山田英夫さんの書籍>
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